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この前、ある本を読んでいたのです。ノン・フィクションで、台湾人のお母さんと日本人のお父さんを持つ筆者の留学のお話なのですが、確か中国語の教室の中で「田中さんは日本人ですか、中国人ですか?」という練習文を音読していたとき、音読していた答えが「田中さんは中国人ではありません、日本人です」でした。そしておまけにその中国語の先生は「田中という人は日本人に決まっています、中国人で田中という人はいません」と付け足していました。それを聞いていた筆者は複雑な気持ちになった、という光景でした。
なんだかとても想像がつく光景と思考ですよね。名前だけでは人のことは分からないものです。筆者のように片方の親が日本人でない場合もありますし、中には「田中」という苗字に帰化した元中国人だっているわけです。そもそも名前だけで人の国籍や人種、育った場所なんて分かるはずがないのですよ。
日本人って結構思い込みが激しい人が多いです。多分悪い言い方をすれば視野が狭い、ということになるのでしょうけど、日本にいるほとんどの人はそうだから、という理由で皆そう、と自動的に判断してしまう、ちょっと呑気なところがあるのですよね。
こういう本を読むと改めて人を見た目や表面的な要素だけで判断してはいけないと再び思いました。
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